1級土木

【令和8年度】1級土木 第二次検定の経験記述テーマは「安全管理」と「工程管理」だった【過去10年一覧つき】

2026年10月21日15分で読めます
【令和8年度】1級土木 第二次検定の経験記述テーマは「安全管理」と「工程管理」だった【過去10年一覧つき】
土木初心者

初心者

来年1級土木の二次を受けるんだけど、経験記述って何を準備すればいいの?
まず今年の問題を見るのが早いよ。令和8年度は安全管理と工程管理。しかも令和6年から形式が変わってる。
ビーバー監督

ビーバー監督

令和8年10月4日(日)に実施された1級土木施工管理技術検定 第二次検定の試験問題が、全国建設研修センターから公開されました。

気になる**経験記述(問題1)のテーマは、設問1が「安全管理」、設問2が「工程管理」**でした。

この記事では、

  • 令和8年度に実際に出た設問の文言
  • 過去10年分の出題テーマ一覧
  • 令和6年度から変わった「2テーマ制」の中身
  • 来年度に向けて、何から準備すべきか

をまとめます。テーマ一覧は、すべて私が試験問題PDFの原本を1年ずつ開いて確認したものです。

令和8年度の試験問題はこちらから無料でダウンロードできます

令和8年度 経験記述の設問(原文のまま) #

問題1は必須問題で、工事概要を書いたうえで〔設問1〕〔設問2〕の両方に答える形式でした。

〔設問1〕安全管理 #

工事概要に記述した工事における、労働者の災害防止に向けた「安全管理」の取組に関し、次の事項について具体的に記述しなさい。 ただし、交通誘導員の配置のみに関する記述は除く。

(1) 具体的な現場状況と特に留意した安全管理上の技術的課題と、その課題を解決するために検討した項目 (2) (1)で記述した検討項目の対応処置とその評価

〔設問2〕工程管理 #

工事概要に記述した工事の「工程管理」に関し、次の事項について具体的に記述しなさい。

(1) 施工に際し特に留意した工程管理上の技術的課題と、その課題を解決するために検討した項目 (2) (1)で記述した検討項目の対応処置とその評価

「交通誘導員の配置だけ」はアウト

安全管理の設問には**「交通誘導員の配置のみに関する記述は除く」**という条件が付いています。これは令和3年度から毎年付いている条件です。

交通誘導員を増やした、配置を見直した——という内容だけで書くと、設問の条件を満たしません。書くとしても、他の技術的な対策と組み合わせる必要があります。

工事概要の書き漏れは一発アウト

令和8年度の問題用紙には、こう明記されています。

問題1の工事概要及び設問1のいずれかが無記載等の場合、不合格となります。

中身の出来以前に、空欄があるだけで落ちます。見直しの時間は必ず残してください。


過去10年の経験記述テーマ一覧(1級土木) #

ここが本題です。平成29年度から令和8年度まで10年分を、PDF原本から1年ずつ確認しました。

年度設問1のテーマ設問2のテーマ
令和8年度安全管理工程管理
令和7年度品質管理環境対策
令和6年度安全管理施工計画
令和5年度品質管理(1テーマのみ)
令和4年度安全管理(1テーマのみ)
令和3年度安全管理(1テーマのみ)
令和2年度品質管理(1テーマのみ)
令和元年度品質管理(1テーマのみ)
平成30年度品質管理(1テーマのみ)
平成29年度安全管理(1テーマのみ)

出典:一般財団法人 全国建設研修センター 試験問題・正答

この表から、3つのことが読み取れます。


① 令和6年度から「2テーマ制」に変わった #

これが一番大きな変化です。

令和5年度までは、1つのテーマについて深く書かせる形式でした。問題文も「その現場状況から特に留意した品質管理に関して」というように、問題1の冒頭でテーマが1つだけ指定されていました。

令和6年度からは形が変わり、

  • 工事概要は独立
  • 〔設問1〕と〔設問2〕で別々のテーマを書かせる

という形になりました。

準備量が実質2倍になっています

令和5年度までの感覚で「今年は安全管理が来そうだから安全だけ仕上げよう」とヤマを張ると、設問2で手が止まります。

令和6年度以降は、最低でも2テーマ、できれば4テーマを書ける状態にしておく必要があります。


② 設問1は「安全管理」と「品質管理」しか出ていない #

10年さかのぼっても、設問1の枠に出たのは安全管理(5回)と品質管理(5回)の2つだけです。工程管理・環境対策・施工計画が設問1に来たことは、この10年で一度もありません。

しかも令和6年度以降は、安全 → 品質 → 安全ときれいに交互になっています。

年度設問1
令和6年度安全管理
令和7年度品質管理
令和8年度安全管理

③ 設問2は3年とも別のテーマだった #

一方の設問2は、3年連続で違うテーマが出ています。

年度設問2
令和6年度施工計画
令和7年度環境対策
令和8年度工程管理

施工計画・環境対策・工程管理と、主要な管理項目がひととおり出きった形です。


来年度(令和9年度)はどう準備するか #

ここから先は私の予想です。試験センターが出題範囲を公表しているわけではないので、外れる前提で読んでください。

設問1は「品質管理」の可能性が高い #

令和6年度以降、設問1は安全 → 品質 → 安全と交互に来ています。この流れなら次は品質管理です。

ただし、交互が続いたのはまだ3年です。「品質だけ仕上げる」のは危険だと思ってください。

設問2は読めない #

施工計画・環境対策・工程管理が一巡したので、どれが再登場してもおかしくありません。

結論:4テーマ全部を用意するのが一番速い

遠回りに見えますが、安全管理・品質管理・工程管理・環境対策の4つを書ける状態にしておくのが、結局いちばん確実です。

理由は3つあります。

  1. 設問1と設問2で2つ必要なので、ヤマ張りが成立しない
  2. 4テーマといっても、工事概要の部分は全部共通で使い回せる
  3. 課題 → 検討 → 対応処置 → 評価という骨組みも全テーマ共通

つまり実際に書き分けるのは「技術的課題と対応処置の中身だけ」です。ゼロから4本書くより、ずっと負担は軽いです。


準備の順番(おすすめ) #

この順で進めると迷いません
  1. 自分の工事を1つ決める(工事概要を固める)
  2. その工事で安全管理の課題と対応を書く
  3. 同じ工事で品質管理を書く
  4. 同じ工事で工程管理を書く
  5. 同じ工事で環境対策を書く
  6. 書いたものを声に出して読んで、日本語として通るか確認

工事は1つで構いません。 同じ現場でも、安全の目で見るか、品質の目で見るか、工程の目で見るかで、書く中身は変わります。むしろ工事をいくつも用意するほうが、工事概要を覚えきれなくなって危険です。

詳しい書き方は、こちらの記事にまとめています。


今年受験した方へ #

第二次検定の正答は公表されません。 これは1級土木に限らず、第二次検定は記述式のため、どの資格でも毎年同じです。

なので、自己採点はできません。 合格発表(令和9年1月8日予定)を待つことになります。

試験が終わったあとの過ごし方については、こちらにまとめました。

令和7年度の解答解説はnoteで公開しています
来年度の第二次検定に向けて準備を始める方へ

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まとめ #

この記事の要点
  • 令和8年度の経験記述は設問1=安全管理、設問2=工程管理
  • 安全管理には**「交通誘導員の配置のみは除く」**の条件つき
  • 令和6年度から2テーマ制になり、準備量が実質2倍に
  • 設問1に来るのは安全管理か品質管理(過去10年でこの2つだけ)
  • 設問2は施工計画・環境対策・工程管理が一巡し、次は読めない
  • 結局4テーマ全部を用意するのが最短。工事概要と骨組みは使い回せる
  • 工事概要の無記載は一発で不合格

来年受験される方は、今日から1テーマずつでも書き始めてください。 経験記述は、直前に詰め込める種類の問題ではありません。

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ビーバー監督

1級土木・造園施工管理技士

造園作業員として働きながら独学で2級・1級造園施工管理技士を取得。その後、1級土木施工管理技士も独学で合格。 現在は現役の土木職員として働きながら、資格取得を目指す方に役立つ情報を発信しています。

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#経験記述#第二次検定
2026年4月19日34分