土木施工管理技士

土木施工管理技士 経験記述 環境対策の例文と書き方【R6・R7対応・すぐ使えるテンプレ】

2026年5月14日24分で読めます
土木施工管理技士 経験記述 環境対策の例文と書き方【R6・R7対応・すぐ使えるテンプレ】
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環境対策の経験記述、何を書いたらいいか全然イメージわかない…
R6・R7と2年連続で出てる最重要テーマ!騒音・建設副産物・濁水の3パターンを例文つきで解説するよ。
ビーバー監督

ビーバー監督

1級・2級土木施工管理技士の第二次検定で、「環境対策」テーマが急増しています。R6年度は単独出題、R7年度は品質管理との複合出題と、今後も主力テーマとなることが確実です。

にもかかわらず、「品質・工程・安全の例文は参考書にあるけど、環境対策の例文が少ない」と悩む受験者が多いのが実情です。

この記事では、土木施工管理技士 経験記述の環境対策テーマに特化して、すぐに使える例文3パターンと書き方のコツを解説します。

品質管理・工程管理・安全管理の例文も必要な方は → 土木施工管理技士 経験記述の書き方【合格文例3テーマ付き】


環境対策テーマとは?出題傾向をまず確認 #

直近の出題状況 #

年度出題内容
R5(1級)安全管理(環境対策なし)
R6(1級)品質管理 + 環境対策(複合)
R7(1級)品質管理 + 環境対策(複合)

R6・R7と2年連続で出題されており、「環境対策の準備なし」は今後リスクが高いと判断すべき状況です。2級でも今後追って出題されることが予想されます。

環境対策として書けるテーマ一覧 #

カテゴリ具体的な内容
騒音・振動対策防音シート・低騒音建設機械・夜間作業禁止
建設副産物の削減再生材利用・残土の場内流用・廃棄物分別
水質汚濁防止濁水処理・沈砂池・pH管理・泥水の場外流出防止
大気汚染防止粉塵対策・散水・防塵ネット・排ガス規制適合機械
自然環境保護表土の保全・周辺植生への配慮・外来種管理
CO₂削減低燃費機械・アイドリングストップ・省エネ施工

💡 どのテーマを選ぶかは「自分の現場で実際にやったこと」が最優先。架空の対策は記述のリアリティが薄くなります。


環境対策 記述の基本構造 #

品質・安全と同じ 「課題→検討→処置→結果」 の4段構成で書きます。環境対策特有のポイントは以下のとおりです。

環境対策記述の構成ポイント

課題の根拠を「近隣・法規・発注者条件」で説明する  →「住宅街に隣接」「排水基準XX mg/L以下」「工事協定で騒音65dB以下」など

対策は「工学的手法」と「マネジメント手法」の2点で書く  → 機材・材料の工夫(工学的)+ 体制・確認方法(マネジメント)

結果は「測定値・数値」で締める  → 「騒音測定値○dB以下を維持」「発生残土○m³を場内流用」など


【例文①】騒音・振動対策(住宅地近接工事) #

工事概要 #

  • 工事名:○○市道路改良工事(路床改良・路盤工)
  • 工期:令和5年9月〜令和6年2月(約6ヶ月)
  • 主な工種:路床安定処理工(セメント系固化材)、砕石路盤工
  • 施工量:路床改良A=2,400m²、砕石路盤V=480m³
  • 立場:現場代理人

技術的課題:住宅密集地における騒音・振動の抑制 #

本工事は幅員6mの市道に接する住宅密集地(最近接民家まで約8m)において、路床安定処理および砕石路盤の施工を行うものであった。発注者との工事協定により、敷地境界線における騒音は65dB以下、振動は60dB以下を遵守する条件が課されており、これを守りながら工程を確保することが環境管理上の重大課題であった。

対策として以下の2点を実施した。

① 機械選定と作業時間の管理として、路床安定処理機(スタビライザ)は**低騒音型(騒音規制法の騒音基準適合機種)を選定し、砕石路盤の締固めには通常の振動ローラーに代えて静的締固め(タイヤローラー)**を採用した。また、作業時間を平日8:00〜17:00に限定し、近接民家への影響が最小になる時間帯に集中投入した。

② 騒音・振動の継続測定体制として、作業員1名を騒音・振動測定担当に専任し、作業中に1日2回(午前・午後)、敷地境界線付近で騒音計を用いた測定と記録を行う体制を構築した。測定値が協定値(騒音65dB)に近づいた場合は作業を一時停止し、発注者へ即時報告するルールを設けた。

これらの対策の結果、工事期間を通じて敷地境界線における騒音測定値は最大62dB以下を維持し、工事協定に定める基準値(65dB以下)を全測定日において遵守した。振動についても60dB以下を達成し、近隣からの苦情件数はゼロで工事を完了した。

騒音・振動対策 記述のポイント #

必須要素本文例の対応箇所
数値基準騒音65dB・振動60dBの協定値
工学的手法低騒音型機械・タイヤローラー採用
マネジメント手法1日2回測定・専任担当配置
結果の数値最大62dB以下を維持・苦情0件

【例文②】建設副産物の削減(残土有効活用) #

工事概要 #

  • 工事名:○○川堤防補強工事
  • 工期:令和5年10月〜令和6年3月(約6ヶ月)
  • 主な工種:盛土工(築堤)、法面保護工(客土吹付)
  • 施工量:盛土工V=3,200m³、法面保護A=1,800m²
  • 立場:主任技術者

技術的課題:建設副産物(発生残土)の削減と場内有効利用 #

本工事では堤防補強のための盛土工(V=3,200m³)と既存法面の切土(V=1,400m³)が並行して発生する計画であった。発注者の建設副産物処理方針により、発生残土の場外搬出量を最小限に抑え、場内での有効利用率を70%以上とすることが求められており、これを達成しながら品質を確保することが環境対策上の重要課題であった。

対策として以下の2点を実施した。

① 土量バランスの最適化として、切土・盛土の施工順序を調整し、切土で発生した良質な山砂(V=980m³)を盛土材として優先使用する土量バランス計画を立案した。切土土量と盛土計画量を毎週出来形測量で把握し、残土量の変化をリアルタイムで管理した。

② 発生材の品質確認と分別管理として、切土材の一軸圧縮強度試験および含水比試験を1,000m³ごとに実施し、盛土材としての利用可否を判定した。基準外の土(含水比オーバー)は天日乾燥処理を行ったうえで法面客土吹付けの客土材として転用し、廃棄物扱いにならない利用方法を確保した。

これらの対策の結果、発生残土(V=1,400m³)のうちV=1,120m³(80%)を場内で有効利用(盛土材980m³・客土材140m³)し、場外搬出量をV=280m³に抑制して発注者の目標(70%以上)を達成した。

建設副産物 記述のポイント #

必須要素本文例の対応箇所
数値目標有効利用率70%以上(発注者条件)
工学的手法土量バランス計画・品質試験
マネジメント手法毎週出来形測量・分別管理
結果の数値80%有効利用達成(目標70%超え)

【例文③】水質汚濁防止(濁水対策) #

工事概要 #

  • 工事名:○○地区急傾斜地崩壊対策工事
  • 工期:令和5年6月〜令和6年1月(約8ヶ月)
  • 主な工種:法面工(切土・アンカー工・法枠工)、仮設排水工
  • 施工量:切土A=1,600m²、アンカー工N=48本
  • 立場:現場代理人

技術的課題:降雨時における濁水の河川流出防止 #

本工事は急傾斜地(斜面勾配約35度)での切土・アンカー工であり、現場下端から約50m先に一級河川が流れる立地であった。降雨時に切土面から発生する濁水が河川に流出することで、河川水の濁度上昇・水生生物への影響が懸念されるとともに、河川管理者との工事協定で現場排水のSS(浮遊物質量)を100mg/L以下に管理することが求められていた。

対策として以下の2点を実施した。

① 施設面での濁水処理対策として、現場下端に容量V=20m³の沈砂池を2基設置し、切土面からの表面排水を全量ここに集水した。沈砂池には凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)を添加し、浮遊土粒子の沈降を促進させたうえで処理水を放流する体制を構築した。

② 放流水の継続モニタリングとして、沈砂池の放流口で降雨のある作業日は毎日、濁度計によるSS測定と記録を実施し、100mg/Lを超えた場合は凝集剤添加量の増量と放流停止を行うルールを設けた。梅雨明け後には切土面全体を遮水シートで覆い、降雨による濁水発生量そのものを抑制した。

これらの対策の結果、工事期間中の放流水SS測定値は最大78mg/L以下を維持し、協定基準(100mg/L以下)を全測定日において遵守した。河川管理者からの是正指導はなく、近隣住民からの苦情もゼロで工事を完了した。

水質汚濁防止 記述のポイント #

必須要素本文例の対応箇所
数値基準SS 100mg/L以下(協定値)
工学的手法沈砂池2基・凝集剤添加
マネジメント手法毎日測定・超過時の対応ルール
結果の数値最大78mg/L以下・苦情0件

環境対策記述のNG例と修正 #

NG① 法的根拠・数値基準がない #

❌ 「周辺環境への配慮として騒音対策を実施した。」

何を根拠に、何dB以下を目指したのかが不明。 採点者は「具体的な制約条件があったか」を必ず確認します。

✅ 「発注者との工事協定で敷地境界線の騒音を65dB以下とする条件があり、これを遵守することが課題だった。」

NG② 対策が「採用しました」で終わる #

❌ 「低騒音型建設機械を採用した。」

機械を選んだだけでは管理とは言えません。その後の確認・測定まで書いて初めて「管理した」になります。

✅ 「低騒音型建設機械を採用し、作業中1日2回、敷地境界線で騒音計による測定と記録を行った。」

NG③ 結果が「問題なく完了した」で終わる #

❌ 「上記の対策により、環境への影響なく工事を完了した。」

数値で証明しないと採点者は評価できません。

✅ 「上記の対策の結果、騒音測定値は工事期間を通じて最大62dB以下を維持し、協定値(65dB以下)を全期間遵守した。」


環境対策テーマ 自分の現場に置き換える手順 #

試験まで時間がない方向けに、最短の準備手順をまとめます。

STEP 1:自分の現場で「環境に気を使った場面」を思い出す #

過去に担当した工事を振り返り、以下のどれかに当てはまるものを探します。

  • 近くに民家・学校・病院があった
  • 工事中に川や用水路が近くにあった
  • 大量の残土や廃材が出た
  • 粉塵が舞う条件(乾燥した季節・切土・解体)だった
  • 発注者から環境に関する条件が指示された

STEP 2:上の3例文から最も近いパターンを選ぶ #

自分の現場の状況選ぶパターン
民家・学校に近かった例文①(騒音・振動対策)
残土・廃材が大量に出た例文②(建設副産物削減)
川・水路・池が近かった例文③(水質汚濁防止)

STEP 3:工事名・施工量・数値を自分の現場に置き換える #

例文の骨格はそのままに、工事名・工期・施工量・測定値・協定値だけを自分の現場の数値に変更します。

STEP 4:書いた文章を他人に読んでもらう #

自分で書いた記述は主観が入り、「意味が伝わっているか」の判断が難しいです。職場の先輩・上司に読んでもらうか、添削サービスを利用してください。


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よくある質問(FAQ) #

Q1. 環境対策の記述に使える現場経験がありません。 #

担当した現場の近くに民家・川・道路があれば、必ず何らかの環境配慮をしていたはずです。「特に何もしなかった」という現場でも、たとえば 「近隣への配慮として作業時間を制限した」「残土は発注者指定の処分場へ適切に搬出した」 など、最低限の環境対応は含まれているはずです。記憶を掘り起こして、工事日誌や施工記録も確認してみてください。

Q2. 1級と2級で環境対策の書き方は違いますか? #

基本構成(課題→検討→処置→結果)は同じです。1級は施工量・数値の規模感がより大きくなること、「監理技術者・現場代理人として統括した」 という役割の高さを意識した書き方が求められます。2級は「主任技術者・工事担当者として管理した」レベルでOKです。

Q3. 品質管理と環境対策の複合問題はどう書けばいいですか? #

R6・R7の出題形式です。基本的には設問1で品質管理、設問2で環境対策を書く形式です。同じ1つの工事について、品質管理の課題と環境対策の課題の両方を、設問ごとに独立して記述します。両テーマを事前に準備したうえで、同一工事で2テーマが書けるかを確認しておくと安心です。

Q4. 環境対策は毎年出ますか? #

R6・R7と2年連続で出題されており、今後も主力テーマとして継続出題される可能性が高いです。ただし試験内容は毎年変わります。品質・安全・工程・環境の4テーマすべてを準備しておくのが確実な対策です。


まとめ #

項目ポイント
出題傾向R6・R7連続出題。今後も頻出テーマ
主な3パターン騒音・振動対策/建設副産物削減/水質汚濁防止
必須要素数値基準(協定値・法規値)+工学的手法+マネジメント手法+結果の数値
NG数値なし・対策だけで結果なし・「問題なく完了」で締める
準備のコツ3例文から自分の現場に近いパターンを選び、数値だけ置き換える
仕上げ必ず他人(先輩・上司または添削サービス)に読んでもらう

環境対策テーマは「例文が少ない」だけで難しい内容ではありません。騒音・残土・濁水のどれか1パターンを自分の現場に当てはめて仕上げれば、十分に得点できるテーマです。


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ビーバー監督

1級土木・造園施工管理技士

造園作業員として働きながら独学で2級・1級造園施工管理技士を取得。その後、1級土木施工管理技士も独学で合格。 現在は現役の土木職員として働きながら、資格取得を目指す方に役立つ情報を発信しています。

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