資格を取ったのに給料が上がらない人へ【手当の額は会社で決まります】


初心者

ビーバー監督
「やっと資格を取ったのに、給料がほとんど変わらない」 「がんばった意味がなかった気がする」
これは、あなたの実力の問題ではありません。手当の額は、会社が決めているだけです。
私は同じ資格で、手当が3,000円の会社と5,000円の会社を見ました。資格は同じ。変わったのは会社だけです。
- 資格を取ったのに待遇が変わらなかった人
- いまの会社で、この先いくらになるのか分からない人
- 辞めるかどうかは決めていないが、相場は知りたい人
- 手当の額は会社ごとに違います。 同じ資格で3,000円と5,000円の会社がありました
- いまの会社の天井は、40代の先輩の給料を見れば分かります
- 転職で一番やりがちな失敗は、目の前の増額だけで決めること
- 自分ひとりでは視野が狭い。第三者に見てもらうと選択肢が増えます
- 資格がまだない人は、先に資格を取ってください。 話はそれからです
手当の額は、会社が勝手に決めている #
私が最初にいた会社の資格手当は、だいたいこうでした。
| 資格 | 月の手当 |
|---|---|
| 2級造園施工管理技士 | 3,000円くらい |
| 1級造園施工管理技士 | 5,000円くらい |
転職した先は、こうでした。
| 資格 | 月の手当 |
|---|---|
| 2級造園施工管理技士 | 5,000円 |
| 1級造園施工管理技士 | 8,000円 |
同じ資格です。 取り直してもいないし、実力が上がったわけでもない。
会社が変わっただけで、評価額が変わりました。
資格は、それを必要としている会社にいて、はじめて値段がつきます。
公共工事を多く取る会社は、有資格者がいないと入札に参加できません。だから手当を出します。 そうでない会社では、同じ資格でも「あれば便利」程度の扱いになります。
あなたの資格が安いのではなく、いまの会社にとっての価値が低いだけかもしれません。
いまの会社の天井を知る方法 #
転職するかどうかの前に、いまの会社で自分が最終的にいくらになるのかを知ってください。
方法は単純です。
15年くらい上の先輩に、給料をいくらもらっているか聞く。
私は25歳のとき、40歳くらいの上司に聞きました。はっきりとは教えてくれませんでしたが、ひとことだけ返ってきました。
「手取りで30はいかない」
絶望しました。
その人は、自分より15年も長くこの仕事をしています。その背中が、自分の10年後でした。
聞きにくい場合 #
直接聞けなければ、こういう形でも分かります。
| 調べ方 | 分かること |
|---|---|
| 求人票を見る | 自社の募集要項に給与レンジが書いてある |
| 給与規程を見る | 等級と号俸の上限 |
| 同期・同年代に聞く | 自分がずれていないか |
聞きにくい、調べにくい会社ほど、良くない数字であることが多いというのが実感です。
私が1回目の転職で間違えたこと #
28歳で1回目の転職をしました。同じ業界のまま、会社だけ変えています。
- 給料が月4〜5万増えた
- ボーナスが1か月分出るようになった(前は年10万あればいいほう)
満足していました。でも、数年後にまた同じことをしました。
転職先の40代の上司に、給料をいくらか聞いたのです。
手取りで32〜33万。
また絶望しました。
何を間違えていたか #
目の前の増額だけで決めていました。
「いまより4万増える」で判断して、その会社で40代になったときいくらなのかを見ていなかった。
提示された初年度の年収だけを比べてしまうことです。
見るべきはその会社の天井。つまり、
- 等級が上がると、いくら上がるのか
- 役職がつくと、いくらになるのか
- 同じ立場の40代が、実際にいくらもらっているのか
面談で遠慮せずに聞いてください。 答えられない会社は、それが答えです。
自分ひとりでは、視野が狭い #
もうひとつ、はっきり書いておきたいことがあります。
当時の私は、本気でこう思っていました。
自分には何も持っていない。 給料を上げるなんて無理だ。 今のままが楽だし、転職先なんて見つからない。
そして、いちばん根っこにあったのがこれです。
土木や造園の業界は、作業員しか仕事がないと思っていた。
これが間違いでした。
施工管理、監督、積算、発注者支援、技術営業——同じ業界の中に、現場に出続ける以外の道があります。知らなかっただけです。
知らないことは、自分では調べられない #
「作業員しかない」と思っている人は、作業員の求人しか見ません。 だから、いつまでも選択肢が増えません。
私の視野を広げたのは、自分ではなく第三者でした。
第三者に、自分を評価してもらう #
抜け出す方法は2つだと思っています。
| 1つ目 | 資格を取ること |
| 2つ目 | 第三者に自分を評価してもらい、良いところを引き出してもらうこと |
2つ目は、ひとりではできません。
私は2回目の転職のとき、求人サイトを自分で眺めるのをやめました。 代わりに転職エージェントに登録して、担当者に話を聞いてもらうようにしました。
探し方そのものを変えたということです。
自分では「現場監督の経験しかない」と思っていたものが、別の職種ではこう評価されますと言われて、初めて見えた道がありました。
- ✓施工管理の経験者・資格保有者が対象(60歳未満)
- ✓転勤なし・残業少なめ・年休130日など、条件で絞って探せる
- ✓一般に公開していない求人も扱う
- ✓書類の作り方や面接の受け答えまで手伝ってもらえる
- ✓まず無料のキャリア面談から。その場で決める必要はない
正直に書く、エージェントのデメリット #
いいことばかり書くつもりはありません。使ってみて、実際に面倒だったところです。
① 連絡が多い #
登録直後はメールと電話が続きます。「いますぐ転職する気はない。情報収集の段階です」と最初に伝えてください。 これを言うかどうかで、その後の圧がまったく変わります。
② 希望と違う求人も送られてくる #
担当者は求人を埋めたい立場でもあります。条件に合わないものは、はっきり断って構いません。 断っても関係は切れません。
③ 担当者の当たり外れがある #
建設業界を分かっている担当者と、そうでない担当者がいます。話が通じないと感じたら、担当変更を申し出るか、別のサービスを使ってください。
④ 登録したら転職しないといけない、ということはない #
これは誤解されがちですが、ありません。 条件を見て、合わなければそのまま続ければいいだけです。
「いまの自分の市場価値を知るため」と割り切って使うのが、いちばん損がありません。
結果として「今の会社のほうが条件が良かった」と分かることもあります。それも立派な収穫です。 比べる相手がいない状態がいちばん危険です。
資格がまだない人へ #
ここまでは「資格を持っている人」の話でした。
まだ資格がないなら、先に資格を取ってください。 順番が逆だと、うまくいきません。
私も、転職サイトを開いて最初に気づいたのがそれでした。
資格がないと、転職も不利だった。
だから「転職は2級を取ってから」と決めて、先に資格を取りました。
すぐ取れるものから #
施工管理技士は受検に実務経験が必要です。でも、実務経験が要らない資格もあります。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 技能講習 | 車両系建設機械、玉掛け、小型移動式クレーン |
| 特別教育 | 研削といし、アーク溶接 ほか |
これらにも手当を出す会社があります(会社によります)。施工管理技士を待つあいだに取れるものです。
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記載している給与・手当の額は、筆者が実際に在籍した会社での金額であり、業界の平均や相場を示すものではありません。会社・地域・年度によって大きく異なります。
転職の結果を保証するものではありません。退職・転職のご判断はご自身の状況に合わせて行ってください。 就業規則や雇用契約の内容については、勤務先または専門家にご確認ください。
よくある質問 #
Q1. 資格手当の相場はいくらですか? #
相場という言い方ができるほど、そろっていません。 私が見た範囲では、2級で3,000〜5,000円、1級で5,000〜8,000円でした。出さない会社もあります。求人票の「諸手当」欄に書かれていることが多いので、気になる会社があれば見てみてください。
Q2. 転職すると年収は本当に上がりますか? #
上がるとは限りません。 私の1回目は月4〜5万増えましたが、それは前職が安かったからです。いまの待遇が相場より良ければ、下がる提案を受けることもあります。だから先に「いまが適正か」を知るほうが大事です。
Q3. 1級を取ってから動いたほうがいいですか? #
取れる見込みがあるなら、そのほうが条件は良くなります。 ただし「1級を取るまで何年も我慢する」のが正解とは限りません。2級の時点で相談しておいて、取得後に動くという順番もあります。
Q4. いまの会社に知られませんか? #
エージェント経由であれば、在籍中の会社に求人情報が出ないよう調整してもらえます。 登録時にその旨を伝えてください。
Q5. 何歳まで転職できますか? #
求人そのものは年齢を問わず存在しますが、サービスによって対象年齢が決まっていることがあります(たとえば60歳未満など)。条件は各サービスの案内をご確認ください。
まとめ #
| 手当が安い | あなたの問題ではなく、会社の給与体系 |
| 天井を知る | 15年上の先輩の給料を見る |
| 転職で失敗する理由 | 目の前の増額だけで決める |
| 視野が狭い | 第三者に見てもらうと選択肢が増える |
| 資格がない | 先に資格。話はそれから |
資格を取るところまでは、ひとりでできます。
その資格をいくらで評価してもらうかは、ひとりでは決められません。
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ビーバー監督
1級土木・造園施工管理技士
造園作業員として働きながら独学で2級・1級造園施工管理技士を取得。その後、1級土木施工管理技士も独学で合格。 現在は現役の土木職員として働きながら、資格取得を目指す方に役立つ情報を発信しています。
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