造園施工管理技士の合格率・受検者数【令和8年度 最新版】


初心者

ビーバー監督
- 造園の難しさの本質は「植物知識という特殊分野」と「テキスト・情報の少なさ」にある
- 1級造園の第一次検定は土木より難しい——植物知識を早期着手することが合格の鍵
- 合格には毎日の樹木カード積み上げ+スキマ時間の過去問3周が最短ルート
「造園施工管理技士って、土木より難しいの?」
造園の資格を調べ始めた方から、よくこの質問を受けます。数字だけを見ると、確かに造園の合格率は土木より低め。でも「なぜ低いのか」を理解していないと、間違った対策を立ててしまいます。
結論から言うと、造園施工管理技士は「専門性の高さ」と「情報の少なさ」が難しさの本質です。 合格率の数字だけで判断すると、本当の難しさを見誤ります。
私は造園会社の作業員からキャリアをスタートし、2級造園→1級造園→1級土木の順に、すべて独学・一発合格しました。 造園の現場で毎日木を触りながら勉強した経験をベースに、造園施工管理技士の合格率と難易度をリアルに解説します。

造園の合格率は土木より低い?その理由を解説 #
まず結論から。1級造園の第一次検定の合格率は、1級土木と比べて約10〜15ポイント低めで推移しています。
この差がなぜ生まれるかというと、理由は主に2つです。
① 植物知識という特殊分野の存在
土木にはない「植物(樹木・草花・病害虫)」分野が第一次検定の出題の20〜25%を占めます。現場で毎日木を触っていても、試験で問われる学術的な知識(学名・科名・剪定時期・病害虫の種類)は別物です。この分野を甘く見ると、現場のプロでも大量失点します。
② 専門テキスト・情報が少ない
土木の参考書は数十冊以上ありますが、造園専門の参考書は数えるほどしかありません。受験者数が少ないため市場規模が小さく、出版社が積極的に製作しにくい事情があります。情報の少なさが、難易度を実質的に引き上げています。
1級造園施工管理技士の合格率 #
公式発表データ #
| 検定 | 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第一次検定 | 令和8年度 | 3,299人 | 1,629人 | 49.4% |
| 第一次検定 | 令和7年度 | — | — | 52.1% |
| 第二次検定 | 令和7年度 | 1,979人 | 890人 | 45.0% |
| 第二次検定 | 令和6年度 | — | — | 40.0% |
出典:令和8年度 1級 管工事・電気通信工事・造園 施工管理技術検定「第一次検定」の合格者の発表について(JCTC・令和8年10月8日)/令和7年度 1級 管工事・電気通信工事・造園 施工管理技術検定「第二次検定」の合格者の発表について(JCTC・令和8年3月4日)/技術検定試験 合格発表公表資料
⚠️ **令和8年度の第二次検定(12月6日実施)の合格発表は令和9年3月3日(水)**です。そのため第二次は令和6年度の値を掲載しています。
令和8年度 第一次検定の受検者数(公式発表)
| 資格 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 1級土木 | 50,012人 | 24,927人 | 49.8% |
| 2級土木(前期) | 14,060人 | 6,723人 | 47.8% |
| 1級造園 | 3,299人 | 1,629人 | 49.4% |
| 2級造園(前期) | 1,566人 | 967人 | 61.7% |
1級造園は1級土木の15分の1、2級造園は2級土木の9分の1しかいません。
この数字が、造園の独学が難しい本当の理由です。
受検者が少ないと、参考書が売れません。売れないと出版社が作りません。合格体験記もブログも少なくなり、つまずいたときに調べても答えが見つからない。この連鎖が、試験そのものの難しさ以上に効いてきます。
逆に言えば、情報を自力で集められる人にとっては、競争相手が少ない資格でもあります。
第二次検定は令和7年度が45.0%(受検1,979人・合格890人)。受験者の大半が造園実務経験者であることを踏まえると、「現場のプロが集まった中での45%」は決して楽な数字ではありません。
2級造園施工管理技士の合格率 #
公式発表データ #
| 検定 | 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第一次検定(前期) | 令和8年度 | 1,566人 | 967人 | 61.7% |
| 第一次検定(前期・後期) | 令和6年度 | — | — | 51.1% / 51.5% |
| 第二次検定 | 令和7年度 | 2,300人 | 1,160人 | 50.4% |
出典:令和8年度 2級 土木・管工事・電気通信工事・造園 施工管理技術検定「第一次検定(前期)」の合格者の発表について(JCTC・令和8年7月7日)/令和7年度 2級 管工事・電気通信工事・造園 施工管理技術検定「第二次検定」の合格者の発表について(JCTC・令和8年3月4日)/技術検定試験 合格発表公表資料
⚠️ **令和8年度の後期(11月15日実施)の合格発表は、第一次が令和9年1月5日(火)、第二次が令和9年3月3日(水)**です。
令和8年度の前期は61.7%と、例年の51%前後から10ポイント上がりました。ただし母数は1,566人と少なく、年によって数字が振れやすい点には注意してください。
2級造園は1級と比べると合格率は高めですが、「植物知識の壁」は2級でも同様に存在します。 「造園の仕事をしているから楽勝だろう」と油断した人が植物分野でつまずくパターンは非常に多いです。
造園が難しい理由を深掘りする #
① 植物知識の暗記量と専門テキストの少なさ #
第一次検定に出題される植物関連の知識は、土木にはまったく存在しない特殊分野です。
出題される主な内容:
| カテゴリ | 具体的な出題例 |
|---|---|
| 樹木の分類 | 科名・常緑/落葉・針葉/広葉の区別 |
| 樹木の特性 | 花期・果実・樹皮の特徴・成長速度 |
| 病害虫 | 各樹種の代表的な病害虫と防除方法 |
| 剪定・管理 | 樹種別の剪定適期・透かし剪定と刈り込みの使い分け |
| 草花 | 一年草・多年草・球根類の分類と管理 |
| 芝生 | 種類・張り方・管理方法(施肥・刈り込み時期) |
これらを「現場感覚」で覚えるのは難しく、体系的な暗記が必要です。 試験直前の短期詰め込みでは対応できない分野であり、早めに着手することが合格の鍵になります。
土木施工管理技士の参考書は大手出版社から多数のシリーズが発売されていますが、造園専門の参考書は地域開発研究所のシリーズがほぼ唯一の選択肢です。過去問集もまた造園専用のものは限られており、情報量に約8倍の差があるため、独学の難易度が上がります。
私が造園の勉強をしていたとき、ネットで調べても有益な情報が全然出てこなくて、「自分で一から整理するしかない」という場面が何度もありました。
土木施工管理技士との難易度比較 #
造園と土木を並べて比較します。
| 項目 | 1級造園 | 1級土木 |
|---|---|---|
| 第一次検定の合格率 | 令和8年度 49.4%(公式) | 令和8年度 49.8%(公式) |
| 第二次検定の合格率 | 令和7年度 45.0%(公式) | 令和7年度 38.9%(公式) |
| 難易度評価 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| テキスト・情報量 | 少ない | 豊富 |
| 特殊分野の有無 | 植物知識(大量) | なし |
| 受検者数(1級・R8第一次) | 3,299人 | 50,012人 |
私の実感として: 1級造園の第一次検定の方が1級土木より難しかったです。植物の問題だけで相当な時間を使い、「植物さえなければもっと楽なのに」と何度も思いました。
しかし一方で、**「造園に合格したことで1級土木の勉強が楽になった」**面もありました。施工管理法・法規・施工計画などの共通分野は、造園で学んだ知識がほぼそのまま使えます。どちらも目指す方は、造園を先に取ることをおすすめします。

初心者

ビーバー監督
合格に必要な勉強時間の目安 #
1級・2級造園施工管理技士 #
| 試験 | 第一次検定 | 第二次検定 | 合計の目安 |
|---|---|---|---|
| 1級造園 | 80〜120時間 | 30〜50時間 | 約100〜150時間(2級造園取得済み) |
| 2級造園 | 100〜150時間 | 50〜80時間 | 150〜230時間 |
⚠️ 1級造園の上記はすでに2級造園を持っている方・造園現場経験が豊富な方の目安です。造園未経験から初めて受験する場合は250〜350時間を見込んでください。
植物暗記は「毎日の現場で覚えながら」が最も効率的です。 仕事で毎日触れている木の名前・科名・特徴を整理するだけで試験に通用する知識になります。
造園作業員として働きながら合格した体験談 #
私が2級造園の受験を決めたのは、造園会社に就職して3年目のことです。
2級造園の第一次検定で最初につまずいたのは、植物問題でした。
「毎日木を触っているのに、なぜ試験の植物問題が解けないのか」——最初はそれが不思議でした。でも過去問を解き始めて気づいたんです。現場で「これはケヤキだ」「この木はマツだ」とわかっていても、「ケヤキはニレ科の落葉広葉樹で、老木の樹皮は鱗状に剥落する」という形では知識が整理されていない。
そこで始めたのが「樹木カード」の自作です。市販の単語カードに樹木名・科名・常緑落葉・花期・代表病害虫を書いて、通勤中に毎日5枚ずつ覚えました。
私の勉強スタイル:
| 時間帯 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 通勤中(往復バス・電車) | 樹木カードの暗記 | 20〜25分 |
| 昼休み | 過去問を3〜5問解く | 15〜20分 |
| 夜(帰宅後) | テキスト読み込み・弱点確認 | 20〜30分 |
| 休日 | 過去問演習・記述問題の練習 | 2〜2.5時間 |
毎日の現場仕事の後でも続けられる量に抑えたことが、長期継続のコツでした。
1級造園に挑戦したときも同じスタイルで臨みました。1級では植物カードを400種類以上作成し、毎日の通勤時間をフル活用しました。「やることは同じ。量を増やして続けるだけ」という感覚で乗り越えました。
今日からできる具体的アクション #
- 今すぐ 試験日程を全国建設研修センター(JCTC)の公式サイトで確認してカレンダーに記入する
- 今日中に 単語カードを購入して、身近な樹木(サクラ・ケヤキ・マツ・ツバキ・クスノキ)の科名と常緑/落葉の区別を書いてみる
- 今週中に 造園施工管理技士の過去問集を1冊購入して第一次検定の出題傾向を把握する
- 今月中に 担当した造園工事(植栽工事・公園整備・緑地管理など)を3件書き出し、各工事の「困ったこと・工夫したこと」をメモする
「植物の勉強は今日の5枚から」——1日5枚でも、半年続ければ900種類の知識になります。
よくある質問(FAQ) #
Q1. 造園施工管理技士は土木より難しいですか? #
1級は土木より難しいと筆者は感じました。合格率の数字は近いですが、造園は出題範囲に植物知識という特殊分野があり、テキスト・情報量も土木より少ないためです。2級は難易度が比較的近いです。
Q2. 植物の勉強はどこから始めればいいですか? #
過去問に出た樹木・草花から覚えるのが最効率です。単語カード(またはスマホのフラッシュカードアプリ)に「樹木名・科名・常緑or落葉・特徴」の4点を書いて、毎日5枚ずつ積み上げてください。
Q3. 造園の経験がほとんどなくても受けられますか? #
受験資格(実務経験)さえ満たせば受験できます。なお造園の第二次検定は令和6年度から経験記述が出題されなくなり、図面や工事数量表をもとに書く技術記述だけになりました。自分の工事を語る必要がないので、以前より実務経験の浅い人でも戦いやすくなっています。
Q4. 独学で合格できますか? #
できます。筆者は独学・1発合格しています。ただし造園は参考書が少ないため、テキスト選びが重要です。詳しくは造園施工管理技士 おすすめ参考書を参照してください。
まとめ #
1・2級造園施工管理技士の合格率・難易度をまとめます。
| 試験 | 第一次検定 | 第二次検定 | 難易度 | 必要勉強時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1級造園 | 令和8年度 49.4%(公式) | 令和7年度 45.0%(公式) | ★★★★★ | 250〜350時間(初受験)/100〜150時間(2級造園取得済み) |
| 2級造園 | 令和8年度前期 61.7%(公式) | 令和7年度 50.4%(公式) | ★★★☆☆ | 150〜230時間 |
造園施工管理技士が難しい最大の理由は、「植物知識という特殊分野」と「情報・テキストの少なさ」です。 この2点を正面から受け止めて、早めに準備を始めることが合格への最短ルートです。
苦労したのは「継続」と「第二次検定の記述対策」でした。なお造園の二次は令和6年度から全問必須の技術記述に変わっています。過去問(R6・R7)でパターンを掴むのが最短です。
どんな試験も、継続できた人が勝ちます。まずは今日の休憩中に、過去問を1問だけ解いてみてください。
- ✓⚠️ 造園はR6から経験記述が廃止。対応範囲を要確認
- ✓独学を貫きつつ添削だけピンポイント利用OK
- ✓造園特有の工種・材料に対応した添削
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ビーバー監督
1級土木・造園施工管理技士
造園作業員として働きながら独学で2級・1級造園施工管理技士を取得。その後、1級土木施工管理技士も独学で合格。 現在は現役の土木職員として働きながら、資格取得を目指す方に役立つ情報を発信しています。
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